札幌支店長 小野寺 若
相続に特化した司法書士として、札幌を拠点に北海道全域をサポート。
18年の金融業界経験と法律家としての専門性を活かし、「誰に、何を相談すればいいかわからない」不安を抱えた方の心に寄り添う。
初回相談は時間無制限。雑談から本音を引き出し、最適な選択肢を提案する“身近な法律家”。
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家族信託の手続きの流れを5ステップでわかりやすく解説します。事前に決めておくこと、必要書類・費用・期間の目安、よくある失敗まで札幌の相続専門司法書士が丁寧にご案内します。
「家族信託に興味はあるけれど、何から始めればいいのか分からない」という声を多くいただきます。手続きが複雑そうに見えるのは、全体の流れが見えないことが一因です。
この記事では、家族信託の手続きの流れを、事前に決めておくことから完了後の管理まで順を追って解説します。必要書類・費用・期間の目安や、よくある失敗も合わせてご紹介します。
全体像を押さえておけば、ご自身の状況に何が必要かが見えてきます。札幌を中心に相続を支援する司法書士の視点で、わかりやすくお伝えします。
家族信託は、契約書を作る前の「設計」がもっとも重要です。誰が・何を・何のために託すのかが曖昧だと、後のトラブルにつながります。
ここでは、手続きに入る前に家族で決めておきたい4つのポイントを整理します。いずれも最初に固めておくほどスムーズです。
家族信託には3つの役割があります。財産を託す委託者、財産を管理する受託者、利益を受け取る受益者です。
たとえば高齢の親が委託者兼受益者、財産管理を担う子が受託者となるのが典型です。受託者は長期にわたって財産を管理するため、信頼できる家族を慎重に選ぶことが大切です。
次に、どの財産を信託するかを決めます。自宅や収益不動産、現金・預金などが対象になりやすい財産です。
すべての財産を信託する必要はありません。管理や承継で困りそうな財産に絞って設計すると、手続きも費用も抑えられます。
「認知症に備えて自宅を管理したい」「賃貸経営を引き継ぎたい」など、信託の目的を明確にします。目的が契約内容の土台になります。
あわせて、いつまで信託を続けるか、終了後に財産を誰へ渡すかも決めておきます。ここを定めておくことで、将来の相続まで見据えた設計が可能になります。
家族信託は一部の家族だけで進めると、後から不満が出ることがあります。受託者にならない家族も含めて、事前に話し合っておくことが望ましいです。
目的や財産の行き先を家族全員で共有しておけば、相続時のトラブルを防ぎやすくなります。家族会議は手続き全体の安心につながる大切な一歩です。
設計の方向性が固まったら、いよいよ具体的な手続きに入ります。家族信託の手続きの流れは、大きく5つのステップで進みます。
ここでは各ステップで何を行うのかを順番に解説します。全体像をつかんでおくと、どの段階にいるのかを把握しやすくなります。
まずは司法書士などの専門家に相談し、家族の希望を具体的な信託のかたちに落とし込みます。目的や財産、役割分担を整理する段階です。
この設計が後の契約書の内容を決めます。税金や登記への影響も含めて検討するため、早い段階で専門家に関わってもらうと安心です。
設計が固まったら、委託者と受託者の間で信託契約書を作成します。信託の内容を正確に文章化する重要な工程です。
契約書は公証役場で公正証書にしておくのが一般的です。公正証書化することで契約の信頼性が高まり、金融機関での手続きもスムーズになります。
信託財産に不動産が含まれる場合は、法務局で所有権移転と信託の登記を同時に申請します(出典:e-Gov法令検索「不動産登記法第98条」)。これにより、不動産の名義が受託者へ移ります。
登記をしないと、信託したことを第三者に対して主張できません。(出典:e-Gov法令検索「信託法第14条」)登記は司法書士の専門分野であり、正確な書類作成が求められます。
現金を信託する場合は、受託者名義の信託口口座を金融機関で開設します。信託財産を受託者個人の財産と分けて管理するためです。
信託口口座に対応しているかは金融機関によって異なります。事前に確認しておかないと、計画が途中で止まることもあるため注意が必要です。
口座開設や登記が済んだら、信託財産を実際に受託者の管理へ移します。ここから受託者による財産管理がスタートします。
以降は契約で定めた目的に沿って、受託者が財産を管理・運用していきます。これで家族信託の基本的な手続きは完了です。
手続きの流れとあわせて気になるのが、必要書類や費用、期間です。ここでは目安をまとめて整理します。
具体的な金額や書類は、信託する財産の内容や件数によって変わります。あくまで一般的な目安としてご覧ください。
家族信託では、委託者・受託者それぞれの本人確認書類や印鑑証明書などが必要になります。信託財産に関する資料も準備します。

不動産を信託する場合は、登記のための書類が追加で必要です。委託者の登記識別情報(権利証)や固定資産評価証明書、登記事項証明書、受託者の住民票などが代表的です。
これらは信託登記や登録免許税の計算に用います。不足があると手続きが進まないため、早めの準備が大切です。
家族信託の費用は、主に専門家への報酬・公証人費用・登録免許税などで構成されます。信託財産の評価額や内容によって変動します。

当事務所では明朗な料金表と事前見積もりをご用意しています。追加費用の不安がないよう、全体像を最初にご説明します。
家族信託の手続きは、設計から完了までおおむね1〜3か月程度が一つの目安です。財産の内容や家族間の調整状況によって前後します。
公正証書の作成予約や金融機関の口座開設には時間がかかることもあります。余裕をもったスケジュールで進めると安心です。
家族信託は自由度が高い反面、設計を誤ると効果を発揮できないことがあります。ここでは、よくある失敗を事前に知っておきましょう。
つまずきやすいポイントを把握しておけば、避けられるトラブルも多くあります。代表的なケースを順に見ていきます。
契約書の内容に不備があると、信託そのものが効力を持たないことがあります。目的や権限の記載が曖昧なケースが典型です。
ひな形をそのまま使うと、家族の実情に合わない契約になりがちです。個別の事情に沿った設計が欠かせません。
信託口口座に対応していない金融機関もあり、開設できず手続きが滞ることがあります。事前の確認不足が原因になりやすい点です。
どの金融機関で口座を作れるかは、契約書の作成前に把握しておくことが望ましいです。計画段階での確認がトラブルを防ぎます。
家族信託では、贈与税や所得税、不動産の登記など税務・登記への配慮が必要です。見落とすと想定外の負担が生じることがあります。
とくに税金は専門的な判断が求められます。当事務所では税理士と連携し、税務面も含めてワンストップで対応しています。
家族信託は自分で進めることも不可能ではありませんが、契約書の不備や登記の誤りといったリスクが伴います。やり直しになれば時間も費用も余計にかかります。
専門家に依頼すれば、設計から契約・登記・口座開設まで一貫してサポートを受けられます。安心して進めたい方には専門家への相談をおすすめします。
家族信託は契約して終わりではありません。完了後は受託者による継続的な管理が始まります。
ここでは、受託者が担う主な役割を確認しておきましょう。適切に管理することが、信託を長く機能させる鍵になります。
受託者は、信託財産と自分個人の財産を明確に分けて管理する義務があります。(出典:e-Gov法令検索「信託法第34条」)これを分別管理といいます。
信託口口座の利用や不動産の名義分けは、この分別管理のための仕組みです。混同してしまうと信託の信頼性が損なわれます。
受託者には、財産の状況を記録する帳簿の作成や保存の義務があります。(出典:e-Gov法令検索「信託法第37条」)収支や財産の増減を記録しておくことが求められます。
記録を残しておくことで、受益者や他の家族に対して管理状況を説明できます。信託を透明に運営するためにも欠かせない作業です。
家族信託の手続きは、事前の設計から契約・登記・口座開設、そして完了後の管理まで一連の流れで進みます。流れを知っておけば、決して難しいものではありません。
一方で、契約書の作成や税務・登記の判断には専門的な知識が必要です。つまずきやすいポイントを避けるためにも、早い段階で専門家に相談することをおすすめします。
司法書士法人中央ライズアクロス札幌支店では、初回相談を時間無制限・無料で承り、家族信託の設計から手続き完了までワンストップでサポートします。札幌で家族信託をお考えの方は、まずはお気軽にご相談ください。
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