事例の背景
相続手続きを進める必要があるものの、相続人の一人と連絡がつかない状況が大きな障害となっていました。A.O様はご自身で手紙を送るなど試みましたが、解決できず。そこで「相続問題に強く、対応が早い地元の司法書士に相談したい」と考え、当事務所へご相談いただきました。
当事務所からのご提案
A.O様のケースでは、「連絡の取れない相続人がいる」ことが最大の課題でした。相続手続きは相続人全員の関与が必要となるため、ひとりでも連絡が取れないと手続きを進めることができません。そこで当事務所では、次のようなご提案を差し上げました。
- 徹底した相続人調査
戸籍や住民票、戸籍の附票を丁寧に収集し、過去の住所履歴をたどることで所在を特定しました。これにより「本当に行方不明なのか」「連絡先を知らないだけなのか」を明らかにします。 - 安心感を重視した連絡アプローチ
相続人へ突然連絡すると不安や警戒心を抱かれることもあります。そのため、状況を丁寧に説明した手紙を複数回にわけて送り、相手が応じやすい環境を整えることをご提案しました。 - 預貯金の通帳紛失問題への対応
通帳がなくても手続きは可能です。金融機関に口座調査を依頼し、必要書類を整えることで対応できる旨を説明し、「通帳がなくても心配いりません」とお伝えしました。 - 手続き全体の見える化と進捗管理
「どの段階で、何を行うのか」を一覧化し、随時進捗をご報告することで、依頼者が不安なく状況を把握できるようにしました。
これらを踏まえ、調査・交渉・金融機関対応を一貫してサポートする方針をお示ししたことで、A.O様には安心して手続きをお任せいただけました。
お客様の声
「相続手続きに取り掛からなければと思いながらも、連絡の取れない相続人がいて本当にどうして良いのかわかりませんでした。自分で手紙を送っても返事がなく、半ば諦めかけていたのですが、先生にお願いしたことで、丁寧に調査を進めていただき、最終的に連絡が取れた時は心からほっとしました。
また、通帳を紛失していたことも気がかりでしたが、『問題ありませんよ、こういう方法があります』とすぐに対応策を教えていただけたので、とても安心できました。手続きの途中経過もこまめに連絡をいただけたため、常に状況がわかり、不安を感じることなく任せられました。
こんなにスムーズに早く解決できるとは思っていなかったので、本当に感謝しています。最初から最後まで寄り添っていただき、安心して相続を終えることができました。」