事例の背景
L.M様は、過去に作成した公正証書遺言で特定の知人に一部財産を遺贈するよう定めていました。しかし、近年その方の生活が不安定になり、借金や返済遅延の相談が続いたことで、「このまま財産を渡して本当に良いのか」と迷いが生じました。半年以上悩んだ末に、心情に合った形に遺言を直し、安心して生活を送りたいと考え、当事務所にご相談くださいました。
当事務所からのご提案
初回面談では、L.M様の気持ちとこれまでの経緯を丁寧にお聞きし、次のプランをご提案しました。
- 現行遺言内容の分析
既存の公正証書遺言を確認し、どの部分を撤回・変更すべきかを明確化。 - 一部撤回+一部変更の方法をご提案
新たに公正証書遺言を作成し、必要な部分のみ撤回する方法を選択。遺留分侵害や法的無効のリスクもあらかじめ説明しました。 - 公証役場との調整と文案作成
依頼者の意向を反映した新しい文案を作成し、公証人と日程調整・必要書類の確認を行い、スムーズに手続きを進行。 - 精神的負担の軽減
打合せは必要最小限にし、当日の立ち会いもサポート。短時間で手続きが完了できるよう配慮しました。
解決までの流れ
- 既存の公正証書遺言の内容確認
- 撤回・変更内容の確定 → 新たな遺言文案の作成
- 公証役場と打合せ・日程調整
- 新しい公正証書遺言を作成・署名押印
- 控えをお渡しし、今後の見直しのタイミングもご案内
結果
- 遺言の一部撤回と内容変更を法的に有効な形で完了
- 不安材料だった遺贈先の指定を取りやめ、今後のトラブルリスクを解消
- 気持ちの整理がつき、安心して日常生活を送れる状態に
お客様の声
「半年ほど悩んでいましたが、先生に相談して具体的な方法を教えていただき、ようやく決断できました。以前作った遺言をそのままにしておくのが心配だったので、見直しができて本当にホッとしました。
公証役場での手続きもスムーズで、想像していたより短時間で終わり、体力的にも負担が少なく済みました。これで余計な心配事がなくなり、安心してこれからの生活を送れます。もっと早く相談すればよかったと思っています。」