事例の背景
G.L様は、長年独身を貫かれ、子どももおらず、ご両親やご兄弟姉妹もすでに亡くなっている状況でした。そのため「自分の財産が将来どうなるのか」という漠然とした不安を常に抱えていたといいます。そんな中、日頃から身近に寄り添い、生活面でも精神面でも支えてくれていたのが、亡長女のお子様でした。「この子には本当にお世話になっている。だからこそ、感謝の気持ちをきちんと形にして遺したい」と強く思うようになりました。
しかし一方で、「自筆証書遺言では形式に不備が出るのでは」「将来、誰かが異議を唱えて無効になるのでは」という心配も拭えず、確実に意思を反映できる方法として、公正証書遺言の作成を決意。当事務所へご相談くださいました。
当事務所からのご提案
初回面談では、G.L様のご希望を丁寧に伺いながら、「どの財産を誰にどのように遺すのか」を明確にすることから始めました。そのうえで、以下の流れをご提案しました。
- 財産内容と希望の整理
預貯金や不動産など財産の種類と金額を確認。遺す対象者を特定し、希望を整理しました。 - 遺言内容の法的整合性チェック
ご本人の希望をそのまま書面化すると、法律上無効や不明確になる可能性もあるため、専門家の視点で条文や形式を調整。後にトラブルにならないよう、法的に有効な形へと整えました。 - 遺言原案の作成と確認
ご本人に分かりやすい言葉で遺言原案を作成。内容を一つひとつ確認しながら、納得いただけるまで修正を行いました。 - 公証人との打ち合わせ・日程調整
公証役場との間に立ち、遺言原案の確認や必要書類の調整をスムーズに実施。「1か月以内に安心したい」というご要望に合わせ、迅速に日程を組みました。 - 公正証書遺言の完成
公証役場にて正式に遺言を作成。証人も当事務所が手配し、安心して当日を迎えていただけました。 
このプロセスを通じて、G.L様は「自分の思いを確実に反映できた」という安心感を得られ、心から安堵されたご様子でした。
解決までの流れ
- 財産内容と対象者を整理
 - 遺言原案を作成し、内容を確認
 - 公証人と調整し、日程を決定
 - 公証役場にて公正証書遺言を作成
 - 1か月以内に手続きを完了
 
結果
- 公正証書遺言を作成し、法的に確実な形で意思を残せた
 - 信頼する親族に財産を託す準備が整い、大きな安心を得られた
 - 将来の紛争リスクを大幅に回避できた
 
お客様の声
「これで心配事が一つ減り、ようやく気持ちが楽になりました。長い間“自分が亡くなったら財産はどうなるのか”と不安を抱えていましたが、先生に相談してからは一つひとつ解決されていきました。
特にありがたかったのは、私の希望をしっかり聞いてくれて、それを法律的に確実な形にしてもらえたことです。自筆の遺言では不安でしたが、公正証書遺言にしていただいたことで安心できました。
証人や公証役場とのやり取りまで全て任せられたので、自分は内容の確認をするだけで済み、とてもスムーズでした。お願いして本当に良かったです。今は“これで大切な人にきちんと財産を遺せる”と胸を張って言えます。心から感謝しています。」