事例の背景
ご両親が亡くなられたことにより、不動産の名義変更や預貯金の解約、生命保険の請求といった相続手続きを進める必要がありました。しかし、T.L様は聴覚障がいをお持ちで、金融機関や役所での窓口対応は大きなハードルでした。窓口での会話がスムーズにできないことで誤解や手続きの遅延が生じるのではないかと不安を抱え、「自分一人ではとても対応できない」と感じられていました。そうした背景から、「信頼できる専門家に一括で任せたい」との思いで、当事務所にご相談をいただきました。
当事務所からのご提案
当事務所では、T.L様が安心して手続きを進められるよう、以下のサポート体制をご提案しました。
- 戸籍・評価証明書などの取得を代行
相続人の確定や不動産評価額の把握に必要な戸籍や評価証明書はすべて当事務所で取得。依頼者が役所に出向く必要をなくしました。 - 文書と筆談による丁寧な説明
手続きの流れや必要書類、署名・押印のポイントについてはすべて文書化し、面談時には筆談を併用。理解に時間をかけながら、一つひとつ確認して進めました。 - 遺産分割協議書の作成と手続きの円滑化
相続人の合意形成が必要な場面では、協議書を作成し、署名・押印の手続きも丁寧に案内。無理のない形で手続きを整えました。 - 相続登記と金融機関・保険会社の一括代行
不動産の相続登記は司法書士が申請し、並行して預貯金の解約や生命保険請求も代理で実施。依頼者が窓口対応に苦労することなく、まとめて完了できる体制を整えました。 - 進行状況を常に可視化
手続きがどこまで進んでいるのかを逐一文書で報告。依頼者が「今どの段階にいるのか」を把握できるようにすることで、不安の解消につなげました。
これらの取り組みにより、「聴覚障がいがあっても安心して任せられる」サポート体制を実現しました。
解決までの流れ
- 戸籍収集・不動産評価証明書の取得
- 相続人の確定と遺産分割協議書の作成
- 相続登記の申請・不動産名義変更の完了
- 預貯金解約・生命保険請求を一括で代理対応
- 文書・筆談を活用して進捗を逐一報告
結果
- 相続登記から金融機関・保険手続きまでを一括で完了
- 窓口対応の負担をすべて軽減し、依頼者が現地で困る場面はなし
- 文書と筆談でのやりとりにより、不安を抱えることなく手続きを進められた
- 依頼者が安心して新生活に踏み出せる形で相続を完了
お客様の声
「両親が亡くなって、相続手続きをしなければならないと分かっていても、自分にはとても無理だと思っていました。金融機関や役所で会話をするのは不安で仕方なく、“どうしよう”と悩んでいました。
先生にお願いしてからは、すべての説明を文書でいただけて、分からない部分は筆談でやり取りできたので、安心して進めることができました。登記や銀行、保険の手続きまで全部まとめてやってもらえたのは本当に助かりました。
一人では絶対に途中で行き詰まっていたと思います。今はすべての手続きが終わり、ようやく肩の荷が下りました。安心して暮らしていけますし、“また困ったことがあればここに相談しよう”と思っています。心から感謝しています。」