事例の背景
お母様が亡くなられたことで、O.L様は相続手続きを進める必要がありました。しかし、不動産だけでなく6行にわたる預金口座、複数の証券会社の口座、有価証券と、多種多様な財産が存在。さらに金庫もあり、どのように管理・開錠し中身を確認するかが課題となっていました。
ご自身だけでは煩雑な手続きを整理しきれず、「どこから手をつければ良いのか分からない」という不安が大きくなっていたそうです。さらに、相続税申告も必要な状況で、税務署対応に強いストレスを感じ、「専門家に一括で任せたい」との思いから当事務所にご相談いただきました。
当事務所からのご提案
当事務所では、O.L様の「煩雑な手続きを一括で進めたい」「税務も含めて安心したい」というご要望を踏まえ、次のようなプランをご提案しました。
- 相続人確定のための戸籍調査
除籍謄本・改製原戸籍を含めて戸籍を収集し、相続人を確定。相続関係説明図を作成し、相続人間での認識を共有しました。 - 財産調査と手続き優先順位の整理
不動産評価証明書や登記事項証明書を取得し、金融機関・証券会社ごとの口座や有価証券をリスト化。財産ごとに必要な手続きの優先順位を決めました。 - 金融機関・証券会社への対応代行
6行の銀行口座や複数の証券会社に対し、必要書類を事前確認のうえで提出。窓口対応をすべて代行し、依頼者の負担を最小化しました。 - 金庫の開錠と中身確認への立ち会い
専門業者と連携し、金庫の開錠に立ち会い。中身の確認を行い、その後の財産整理に反映しました。 - 税理士との連携による相続税申告
税理士と連携し、遺産評価・相続税の試算・納税スケジュールを調整。依頼者とともに最適な申告内容を決定しました。 - 進捗の可視化と都度報告
手続きが複数同時進行で進む中、どこまで完了しているかを逐一報告。依頼者が安心できるよう、進捗を見える化しました。
これらの提案を通じて、「膨大で複雑な相続手続きも、一括で安心して任せられる体制」を整えました。
解決までの流れ
- 戸籍収集・相続人の確定
- 不動産評価・金融機関・証券会社への財産調査
- 金庫開錠に立ち会い、中身を整理
- 遺産分割協議書を作成し、相続登記を実施
- 各金融機関・証券会社での解約・名義変更を完了
- 税理士と連携し、相続税申告を期限内に提出
結果
- 相続登記から金融資産の解約、金庫開錠、相続税申告までを一括対応
- 金庫や複数口座など煩雑な財産整理もスムーズに完了
- 税務申告を含めた全工程をサポートし、期限内に手続きが完了
- 依頼者の心理的・時間的負担を大幅に軽減
お客様の声
「母の財産が思った以上に複雑で、銀行や証券会社の数も多く、正直どこから手をつけていいのか全く分かりませんでした。金庫まであったので、“自分一人では絶対に無理だ”と感じていました。
先生にお願いしてからは、すべての財産を整理してリスト化していただき、進め方も分かりやすく説明してもらえたので安心できました。銀行や証券会社ごとに手続きが違って大変そうでしたが、全部代わりに対応していただけたのは本当に助かりました。
金庫の開錠に立ち会っていただけたのも心強かったです。税理士さんとの打ち合わせにも同行していただき、不安なく相続税の申告まで終えることができました。
煩雑な相続を最後までサポートしてもらえて、今は肩の荷が下りた気持ちです。今後また何かあれば、迷わずこちらに相談したいと思います。」