事例の背景
ご家族の相続手続きを進める中で、J.T様は「相続人が非常に多い」という問題に直面しました。兄弟姉妹だけでなく、代襲相続人まで含まれており、誰が相続人なのかを正確に把握することすら難しい状況でした。
さらに、相続人の中には疎遠な方も含まれており、「どのように連絡をすればよいのか」「理解を得られるのか」と大きな不安を抱えていらっしゃいました。加えて、預貯金の解約には複数の書類が必要で、ご高齢のJ.T様にとってご自身で正確に進めるのは困難と感じられ、当事務所にご相談くださいました。
当事務所からのご提案
当事務所では、相続人が多数かつ疎遠な方もいるという複雑な状況を踏まえ、以下のような対応をご提案しました。
- 戸籍の収集と相続関係説明図の作成
被相続人の出生から死亡までの戸籍をすべて収集し、世代をまたぐ相続人を正確に特定。相続関係説明図を作成し、相続人全体の関係性を明らかにしました。 - 配慮ある文書での説明と連絡
疎遠な相続人にも配慮した文面を用意し、遺産分割協議の趣旨や必要書類について丁寧に案内。誤解を招かない説明を心がけ、理解と協力を得られる体制を整えました。 - 遺産分割協議書の原案作成と署名押印の取りまとめ
郵送や電話を活用しながら、一人ひとりから署名・押印を回収。進捗を依頼者にこまめに報告し、安心してお任せいただけるよう努めました。 - 金融機関手続きの一括対応
預貯金の解約に必要な書類を整理し、各金融機関の窓口対応を代行。当初は一部金融機関のみの予定でしたが、依頼者のご希望により追加の手続きも引き受けました。 - 依頼者のご高齢への配慮
書類の準備や署名箇所などはわかりやすく整理し、無理なく進められるようサポート。ご高齢の依頼者が不安を感じないように工夫しました。
解決までの流れ
- 被相続人の戸籍一式を収集
- 相続関係説明図を作成し、相続人を正確に特定
- 相続人一人ひとりに文書で事情を説明し、協力を依頼
- 遺産分割協議書の原案を作成、署名・押印を取りまとめ
- 預貯金の解約手続きを実施(追加分も含む)
結果
- 相続人10名以上の複雑な協議をスムーズに取りまとめ、全員の合意を形成
- 疎遠な相続人からも理解と協力を得て、トラブルなく解決
- 当初予定外の金融機関手続きも追加でご依頼いただけるほど信頼を獲得
- ご高齢の依頼者が安心して相続手続きを終えられる体制を実現
お客様の声
「相続人が多すぎて、“本当に全部まとめられるのだろうか”と最初は不安でいっぱいでした。兄弟姉妹や代襲相続人まで含めると人数が多く、しかも疎遠な人もいたので、自分ではとてもできなかったと思います。
先生にお願いしてからは、戸籍の収集から説明文書の作成、協議書の取りまとめまで全部やってくださり、気づいたらスムーズに手続きが進んでいました。疎遠な相続人への対応も丁寧にしていただき、全員が協力してくれたのは本当に驚きでした。
当初は特定の銀行の手続きだけをお願いするつもりでしたが、あまりに安心できたので、もう1つの金融機関の手続きも追加でお願いしました。全部きれいにまとめてもらえて、今はほっとしています。お願いして本当に良かったです。」