事例の背景
お父様が高齢となり体調にも不安が見え始めたことから、J.L様は「もしもの時に家族が揉めないように備えたい」と考えるようになりました。しかし、お父様は遺言制度そのものに不慣れで、「何をどう書けばいいのか」「本当に効力があるのか」と疑念を抱いており、J.L様だけで話を進めることは困難でした。
インターネットで公正証書遺言の情報を集めたものの、実際の手順や注意点については不明点が多く、不安を解消できなかったため、「第三者である専門家に制度を説明してもらい、手続きを一括で代行してほしい」との思いで当事務所にご相談くださいました。
当事務所からのご提案
当事務所では、複雑な家族関係に配慮しつつ、安心して遺言を残せるよう次の提案を行いました。
- 家族構成と財産状況の整理
被相続人となるお父様の家族構成を丁寧にヒアリングし、相続人の範囲や財産内容を明確化。そのうえで遺留分や法定相続分を踏まえ、公平性と実効性を兼ね備えた複数の遺言プランをご提案しました。 - 制度説明と安心感の提供
公正証書遺言の効力や、自筆証書遺言との違い、メリット・デメリットを分かりやすくご説明。お父様が納得したうえで手続きを進められるよう、専門用語をかみ砕いて丁寧にお伝えしました。 - 体調面への配慮と進行管理
高齢で体力的に負担がかかることを考慮し、打ち合わせは短時間かつ複数回に分けて実施。日程調整も柔軟に行い、無理のないペースで進めました。 - 公証役場との全面連携
公証人との事前協議や必要書類の準備はすべて当事務所で代行。当日は証人としても同席し、安心して署名・押印できる環境を整えました。
解決までの流れ
- 家族構成・財産状況のヒアリング
- 遺留分・法定相続分に配慮した複数案の提示
- 公正証書遺言のメリット・デメリットを説明
- 公証役場と日程調整・書類作成を代行
- 公証人立会いのもと、遺言書を正式に作成
結果
- 公正証書遺言を無事作成し、相続発生後のトラブルリスクを大幅に低減
- 家族構成に配慮した内容で、前妻の子・後妻側双方が納得できる準備を整備
- 制度への理解が深まり、お父様・J.L様ともに安心感を得られた
- 専門家が証人として同席することで、手続きがスムーズに完了
お客様の声
「父に遺言を書いてもらうなんて難しいだろうと思っていたので、実際に作成までたどり着けたことに本当に感謝しています。制度の説明がとてもわかりやすく、父も安心して任せられていたようです。
家族の事情を丁寧に考慮して複数のプランを提案していただいたので、不公平感もなく、全員が納得できる形になったと思います。これで『揉めるのではないか』という不安がなくなり、心からホッとしました。
公証役場とのやり取りもすべて代行していただけたので、私たちは必要な日に署名するだけで済み、とても負担が軽かったです。今後また何かあれば、迷わずお願いしたいと思っています。」