事例の背景
お母様の相続を進めるにあたり、L.S様はまず戸籍収集を試みましたが、本籍地が複数にわたるため作業が膨大になり、仕事と両立するのは困難と判断されました。さらに、不動産が6件あり、しかも3つの法務局にまたがっていることから、「どのように申請を進めればよいのか」が全く見えず、不安が募っていきました。
加えて、一部不動産は売却を控えており、期限までに登記を済ませなければ資金計画にも影響が出る状況。「自分ではとても間に合わない」と感じ、相続登記に精通した専門家を探して当事務所へご相談いただきました。
当事務所からのご提案
STEP1 戸籍収集と相続人の確定
出生から死亡までの戸籍を漏れなく収集し、相続人を正確に確定。相続関係説明図を作成して全体像を「見える化」しました。これにより、相続人全員が安心して協議に臨める基盤を整えました。
STEP2 遺産分割協議書の作成と合意形成サポート
協議書は専門用語を避け、わかりやすい言葉で作成。相続人が遠方に住んでいる点を考慮し、郵送とオンライン面談を活用。全員が集まる必要をなくし、それぞれの負担を軽減しました。
STEP3 複数法務局への登記申請を効率的に対応
不動産が6件に分かれ、法務局の管轄も3か所に及んでいました。当事務所では同時並行で申請準備を進め、法務局ごとに異なる提出要件を整理。売却予定の物件は最優先で申請し、資金計画に支障が出ないよう進行管理しました。
STEP4 期限内に登記完了するためのスケジュール設計
L.S様の「2か月以内に完了したい」というご要望に応えるため、必要書類の準備・協議書確認・登記申請を無駄なく進めるスケジュールを作成。進捗は逐一共有し、安心感を持っていただけるよう努めました。
STEP5 将来を見据えたアドバイス
登記完了後には、二次相続の備えや不動産管理の方法についてもご提案。「今回で終わり」ではなく「次を見据える」視点を持っていただくことで、長期的な安心につながりました。
結果
- 不動産6件の相続登記を、3か所の法務局に申請し、2か月以内にすべて完了
- 相続人が遠方に住んでいても、郵送・オンラインを活用して合意形成を実現
- 売却予定に間に合わせ、資金計画に支障なく進行
- 将来の相続・不動産承継への備えも整備
お客様の声
「6件もの不動産を自分で処理するのは到底無理だと思っていましたが、すべてを一括で任せられて本当に安心しました。しかも、思っていたよりも早く登記が完了し、予定していた売却にも間に合ったので助かりました。
兄弟が遠方に住んでいましたが、郵送やオンラインで対応していただいたので、全員が集まらずに済んだのもありがたかったです。協議書もわかりやすく作成していただき、全員が納得して手続きできました。
特に感謝しているのは、私が焦っていた『期限』をしっかり考慮して、スピーディーに進めてくださったことです。さらに、今後の相続や不動産の管理についてもアドバイスをいただけたので、ただ終わっただけでなく『次も安心』という気持ちになれました。依頼して本当に良かったです。」