事例の背景
お父様の逝去により相続手続きを進める必要が生じたS.E様。当初は「自分で何とかできるだろう」と考え、法務局や銀行を訪ねました。しかし、窓口で「この書類が足りません」「訂正が必要です」と何度も指摘され、足を運ぶたびに心身ともに負担が増していきました。
相続人はご高齢のお母様と、多忙な弟様。実印の準備や協議の取りまとめも進まず、「私一人ではもう無理かもしれない」と限界を感じるように。さらに相続登記義務化のニュースを耳にし、「期限を過ぎてしまったらどうしよう」という不安も加わりました。そこで「登記から金融機関の手続きまで一括して任せられる専門家が必要だ」と考え、当事務所にご相談いただきました。
当事務所からのご提案
1. 遺産分割協議書の作成支援
相続人全員の合意を得るために不可欠な協議書を、専門用語を避けた分かりやすい表現で作成。S.E様の不安を和らげるため、協議のポイントを整理して提示し、ご高齢のお母様や多忙な弟様も負担なく署名・押印できる形を整えました。
2. 相続登記を確実かつ期限内に完了
相続登記義務化を踏まえ、早期に戸籍収集・関係説明図を整備。当事務所が申請までを一括代行し、S.E様が法務局に繰り返し足を運ぶ負担を取り除きました。
3. 預貯金解約の代理対応
銀行・郵便局ごとに異なる要件を事前確認し、必要な書類を整備。相続人全員の署名・押印を確実に取りまとめ、窓口に何度も通う必要がないよう代行しました。
4. 家族事情に配慮した進行方法
母には郵送でのやり取りを中心に、弟にはオンライン面談を活用。柔軟な方法を取り入れることで、それぞれの負担を軽減しながら全員の同意を得ることができました。
5. 将来を見据えた相続対策
二次相続を見越し、遺言作成や生前贈与などの選択肢をアドバイス。「今だけでなく次に備える」視点を取り入れることで、安心感をさらに高めることができました。
結果
- 相続登記と預貯金解約をスムーズに完了
- 義務化への不安を払拭し、期限内に登記を整理
- 母や弟の負担を減らしながら協議を成立
- 将来の二次相続に向けた安心材料も得られた
お客様の声
「最初は自分でやろうと頑張りましたが、法務局や銀行で何度も『書類が足りません』と言われ、正直心が折れそうでした。母は高齢で動けず、弟は仕事で忙しく、私一人で抱え込んでしまっていました。
司法書士の先生にお願いしてからは、一度の面談で全体の流れを分かりやすく説明していただき、『これで大丈夫だ』と安心できました。母や弟への説明も丁寧で、全員が納得して協議に参加できたのは大きな安心でした。
銀行の解約も含めて一括でお願いできたので、役所や窓口を何度も回る必要がなく、精神的にもとても楽になりました。さらに、今後の二次相続についても具体的なアドバイスをいただけたので、将来に備える安心も得られました。
もし専門家にお願いしていなかったら、期限に間に合わず大変なことになっていたと思います。同じように相続で悩んでいる方は、迷わず早めに相談されることを強くおすすめします。」