事例の背景
江別市にお住まいのS.T様は、祖母の相続にあたり相続登記を行う必要がありました。
相続人は、亡くなった親の代わりに相続する「代襲相続人」2名という特殊な構成であり、複数世代の戸籍を遡って収集する必要があるなど、一般的な相続登記よりも複雑な手続きが求められるケースでした。
当初は他の行政書士事務所に依頼していましたが、登記申請は司法書士の専権業務にあたるため対応が難しく、途中で手続きが止まってしまったとのことです。
さらに、既に作成されていた遺産分割協議書には署名形式や記載内容の不備があり、法務局で受理されない可能性が高いことも判明。
「このままでは登記が終わらないのではないか」という不安から、登記まで一貫して対応できる専門家を探され、当事務所にご相談くださいました。
当事務所からのご提案
当事務所では、S.T様の不安を解消し、滞っていた手続きを確実に完了させるため、次のようなステップでサポートを行いました。
1. 相続関係の法的整理
まず、代襲相続を正確に把握するため、複数世代にわたる戸籍をすべて収集・確認しました。
そのうえで、法務局が求める形式に沿った「相続関係説明図」を作成し、相続人構成を明確化しました。これにより、法的に正確な登記申請の基盤を整えました。
2. 遺産分割協議書の修正
前事務所で作成された協議書には、署名押印の不備や相続人表記の誤りがありました。
当事務所で法務局の審査基準に沿う形に修正し、全員の合意内容を再確認。改めて有効な協議書を整備しました。
3. 登記申請の一括代行
戸籍・協議書・評価証明書などの必要書類をすべて整理し、相続登記申請を当事務所で一括対応。
申請から登記完了までの全工程をスムーズに進め、依頼者が役所や法務局へ出向く負担を最小限にしました。
4. 他士業からの丁寧な引継ぎ対応
前事務所で途中まで進んでいた案件だったため、書類や進捗を丁寧に引き継ぎ、情報の齟齬がないよう細心の注意を払いました。
これにより、手続きを止めることなく安全に再開し、円滑に登記完了へと導くことができました。
5. 登記後のアフターサポート
登記完了後には、固定資産税の名義変更や、将来の二次相続発生時の注意点についてもご説明しました。
単に登記を終えるだけでなく、今後の相続を見据えた安心のサポートを提供しました。
お客様の声
「他の事務所で止まってしまった手続きを、最初から丁寧に引き継いでもらえて本当に助かりました。
戸籍の収集も複雑で、自分ではどう進めればいいか分からなかったので、すべて任せられて安心でした。
遺産分割協議書もきちんと修正してもらい、登記も無事に終わってホッとしています。
手続きの流れを分かりやすく説明してくださり、進捗も都度報告してもらえたので、信頼してお任せできました。
同じように手続きが途中で止まって困っている方は、早めに司法書士に相談したほうがいいと思います。
長年の懸案だった相続登記が終わり、肩の荷が下りた気持ちです。」