事例の背景
H.A様は、まずお父様の相続手続きを進めようとしていたところ、お母様も3か月後に他界。立て続けに相続が発生したため、どの手続きをどの順番で進めればよいのか分からず困惑していました。
最初はご自身で戸籍や除籍謄本を集めてみたものの、代襲相続人が関係しており、収集すべき書類が多岐にわたることが判明。法定相続人を正確に把握することも難しく、途中で行き詰まってしまったそうです。
銀行窓口では「かなり複雑なケースなので、司法書士に相談した方が良い」と勧められ、相続登記と預貯金手続きを一括で任せられる専門家をインターネットで探されました。
葬儀や各種手続きで疲弊していたこともあり、「信頼できる専門家にまとめてお願いしたい」という思いから、当事務所にご相談くださいました。
当事務所からのご提案
ご相談を受けた際、まず重視したのは「手続きの順序を整理して、全体を見える化すること」でした。
連続して相続が発生する場合、進め方を誤ると再申請や書類の取り直しが必要になることがあるため、初期段階での設計が重要です。
1. 相続関係の整理と手続きの全体設計
最初に、「父の相続」と「母の相続」を整理し、相続関係説明図を作成。
誰がどの相続に関わるのかを明確にし、順序立てて進めるためのロードマップを提示しました。これにより、H.A様も全体の流れを把握でき、不安が軽減されました。
2. 戸籍収集・書類準備の一括代行
代襲相続人を含む複雑な家族構成のため、必要な戸籍・除籍謄本を複数の自治体から取り寄せる必要がありました。
当事務所でこれらをすべて代行し、H.A様が役所を回る負担をなくしました。
3. 登記と預貯金手続きを同時進行
不動産の相続登記と預貯金の解約手続きを同時並行で進行。
金融機関ごとに異なる書類や手順については司法書士が直接連絡・調整を行い、依頼者が複数の窓口に出向く必要がないようにしました。
「登記も銀行も一度に完了する」体制を構築し、ワンストップでの解決を実現しました。
4. 遠方の相続人へのオンライン対応
相続人のうち2名が道外・他市にお住まいだったため、郵送とオンライン面談を併用して進行。
全員が集まらなくても署名・押印・確認が完了するよう仕組みを整え、スムーズに合意形成を図りました。
5. アフターサポートと将来の備え
手続き完了後には、次回の相続に備えた遺言作成や名義管理の方法などもご案内。
「相続が立て続けに起きてしまったからこそ、今後の備えをしておきたい」というH.A様の想いに寄り添い、最後までサポートしました。
お客様の声
父母の相続が続いてしまい、どうすればよいか全く分からず不安でしたが、最初の説明がとても分かりやすく、全体の流れを把握できて安心しました。
戸籍の収集や書類整理もすべて代行してもらえたので、本当に助かりました。
銀行の方から「難しいケースです」と言われた時は不安でしたが、司法書士さんが直接やり取りしてくださり、スムーズに解約まで終えられました。
登記と預貯金の両方を一度に終えられたことで、心身ともにほっとしました。
丁寧に説明してくださり、最後まで寄り添っていただいたおかげで、ようやく一段落ついた気持ちです。