事例の背景
S.N様は、お父様の遺産分割について弁護士に相談され、相続人間の協議を無事にまとめておられました。
しかし、「不動産の名義変更だけは司法書士の専門分野である」と弁護士の先生から説明を受け、紹介を通じて当事務所にご依頼いただきました。
対象となるのは、札幌市内および近郊にある4筆の土地。
地目や所在地が異なるため、固定資産税情報の照合や登記簿の内容確認が欠かせない状況でした。
S.N様は「せっかく協議がまとまっても、登記に不備があれば意味がない」と懸念されており、専門家同士の連携による確実な手続きを希望されていました。
当事務所からのご提案
当事務所では、弁護士との情報共有を前提に、以下のようなステップで対応を進めました。
1. 遺産分割協議書の法的再チェック
弁護士が作成した遺産分割協議書を、司法書士の立場から登記申請要件に照らして精査。
相続割合や持分の記載、地番・地目の表記に誤りがないかを一筆ずつ確認しました。
法務局の受付基準を踏まえて微調整を行い、登記に支障が出ない状態に整備しました。
2. 必要書類の整理と申請準備
戸籍謄本・印鑑証明書・委任状など、登記に必要な書類を弁護士と連携して収集。
S.N様が複雑な書類を一つひとつ確認する負担を減らすため、当事務所で内容を整理・一覧化しました。
最終的には「署名・押印するだけ」で申請できる形まで整えました。
3. 登記進行の可視化と定期報告
進捗を都度メールで報告し、現在のステータスを可視化。
「今どの段階にいるのか」が常に分かる状態を保つことで、安心してお任せいただけるよう配慮しました。
4. 専門家連携による手戻り防止
登記内容の最終確認も弁護士と共有し、登記完了後の報告書も両者に送付。
これにより、相続協議から登記まで一貫性のある処理が可能となり、手戻りや修正の発生を防ぎました。
結果として、4筆すべての土地の相続登記を一度で問題なく完了。
S.N様にとって、弁護士と司法書士が連携して対応したことが大きな安心につながりました。
お客様の声
弁護士の先生からの紹介だったので、最初から安心してお願いできました。
4筆それぞれの土地について丁寧に確認していただき、登記もスムーズに完了しました。
途中の進捗報告も分かりやすく、常に「今どうなっているか」が把握できたので、不安を感じることはありませんでした。
弁護士の先生と司法書士の先生がしっかり連携してくださったおかげで、登記の不備ややり直しもなく、本当にスムーズでした。
専門家同士が協力して動いてくださるのはとても心強く、安心して任せられました。