事例の背景
O.A様は、ご主人を突然の事故で亡くされ、深い悲しみの中で相続手続きを進めなければならない状況でした。
相続人は奥様とお子様2名。そのうち1名が未成年であり、家庭裁判所への特別代理人申立が必要でした。
さらに、不動産はご夫婦の共有名義で、預貯金は複数の銀行に分散。加えて有価証券もあり、「どの手続きから始めればよいのか分からない」と強い不安を抱えておられました。
「夫が亡くなってからは何も考えられず、頭が真っ白でした。相続を進めなければと思っても、どこに何を相談すればよいか分からず途方に暮れていました」と当時の心境を語られています。
信頼していた金融機関の担当者から「相続全体をまとめて対応できる司法書士に相談してみては」と紹介を受け、当事務所へご連絡くださいました。
当事務所からのご提案
当事務所では、O.A様の精神的・時間的負担を最小限にするため、「すべての手続きをワンストップで完了させる体制」を構築しました。
1. 戸籍収集と相続関係説明図の作成
ご主人の出生から死亡までの戸籍・除籍・改製原戸籍を当事務所で一括収集。
相続関係説明図を作成し、法定相続人を正確に整理しました。
同時に、未成年のお子様のための特別代理人申立書類を作成し、家庭裁判所での許可取得までをスムーズに対応しました。
2. 不動産・預貯金・有価証券の同時進行サポート
不動産については、ご夫婦共有名義の持分移転登記を司法書士が代理申請。
預貯金(5行)と有価証券の名義変更は、共通書類(法定相続情報一覧図等)を活用し、効率的に並行進行しました。
金融機関ごとの異なる書式や確認事項も、司法書士がすべて調整しました。
3. 金融機関・証券会社との調整代行
各機関への書類提出・押印確認は司法書士が代行。
O.A様が何度も窓口へ出向く必要がないよう手配し、郵送とオンラインで完結できるよう工夫しました。
4. 税理士との連携による相続税確認
財産一覧を作成し、提携税理士と連携して相続税の試算と申告の要否を早期確認。
課税対象となる場合に備え、登記と同時に申告準備も進行。
法務・税務を一元管理することで、申告期限を遵守しながら円滑に完了しました。
結果、ご相談から約3か月で相続登記・預貯金・証券すべての名義変更を完了。
O.A様は「これでようやく気持ちが落ち着いた」と穏やかな表情で話してくださいました。
お客様の声
夫を亡くして何から手をつけてよいか分からず、本当に混乱していました。
でも、こちらで一つひとつ丁寧に説明してもらい、安心してお任せできました。
子どもが未成年で特別代理人の手続きも必要でしたが、すべて代わりに進めてもらえて助かりました。
銀行や証券会社など複数の手続きを同時に進めてもらい、思っていたよりずっと早く完了したのも驚きでした。
税理士さんとも連携してくださったので、税金のことも安心でしたし、精神的にも支えてもらえたと感じています。
今では「最初からお願いして本当に良かった」と心から思います。