事例の背景
S.N様はお父様の死後、相続登記や銀行・保険の名義変更を進めようとしましたが、相続人であるお母様が認知症を患っており判断能力がないため、遺産分割協議を行うことができませんでした。
銀行や保険会社に相談したところ、「成年後見人が選任されない限り、解約や名義変更はできません」と案内を受け、手続きが完全にストップ。
家庭裁判所への申立てを自分で試みたものの、書類の内容が複雑で途中で挫折。
「母の状態もあり、精神的にも限界を感じていました。どこから手をつければいいのか分からず、何も進まない日々でした」と当時のご様子を振り返られました。
「すべてをまとめてお願いできる専門家を探したい」と思い、インターネットで当事務所を見つけてご相談くださいました。
当事務所からのご提案
S.N様のケースでは、まず成年後見人の選任を完了させることが最優先事項でした。
そこで当事務所では、相続と後見を一体で解決するための総合プランを提案し、以下のように進めました。
1. 成年後見申立てのサポート
家庭裁判所に提出する申立書・財産目録・診断書などの書類をすべて当事務所で作成。
収集・作成・提出までを一括で支援し、約1か月で後見人が選任されました。
2. 後見人を交えた正式な遺産分割協議
後見人選任後は、後見人を含めた正式な遺産分割協議を実施。
司法書士が協議書案を作成し、全員が納得できる形で合意を整えました。
3. 不動産登記・預貯金・保険の同時進行
協議成立後、不動産の相続登記を最初に完了させ、並行して預貯金の解約と生命保険金の請求を実施。
各金融機関・保険会社との書類確認ややり取りは当事務所が代行し、依頼者が何度も窓口に足を運ぶ必要がないよう調整しました。
4. 手続き全体の「見える化」
相続全体の流れを一覧化したスケジュール表を作成し、各手続きの進捗を逐一共有。
「今どの段階にいるのか」「次に何を行うのか」を可視化することで、依頼者が安心して進行を把握できる体制を整えました。
5. 今後へのアドバイス
後見人による財産管理が今後も続くことを踏まえ、
家庭裁判所への定期報告や、将来的な遺言書作成・二次相続への備えについてもご提案しました。
結果として、成年後見申立てから相続登記・銀行・保険のすべてを約6か月で完了。
「長期間かかると思っていたが、想像以上に早く終わった」とご満足いただけました。
お客様の声
成年後見の手続きから相続まで、全部まとめてお願いできて本当に助かりました。
銀行や保険会社とのやり取りも代わりにしてもらえて、精神的にもとても楽でした。
手続きの流れを丁寧に説明してもらえたので、不安がなく進められました。
自分で申立書を作ろうとしたときは難しかったですが、やっぱり専門家にお願いして正解でした。
今後の母の財産管理についても相談できたので、長期的にも安心しています。
最初は不安でいっぱいでしたが、今は本当に肩の荷が下りた気持ちです。