事例の背景
H.H様は、お父様のご逝去後しばらくしてお母様も亡くなられ、相続人がご自身1人となりました。
しかし、財産の中には土地が16筆含まれており、その多くが道外や遠方に所在。
「固定資産税の通知書を見ても、どの土地がどこにあるのか分からない」
「登記簿や地番の一覧を整理するだけで大変で、どこから手をつければいいか分からない」
とお悩みだったそうです。
また、相続登記の義務化(2024年4月施行)に関する報道を目にし、
「期限内に終わらせないといけない」と焦りを感じていたとのこと。
法務局にも相談しましたが、「土地が多く、自治体も複数にまたがっている場合は個別申請が必要」と説明を受け、
「これはもう自分では無理だ」と判断し、当事務所にご相談いただきました。
当事務所からのご提案
当事務所では、「不動産を一筆も漏らさず正確に把握し、効率的に登記を進める」ことを第一の方針として、次のように進めました。
1. 不動産の洗い出しと一覧化
H.H様がお持ちだった固定資産税の納付書をもとに、各市町村から固定資産評価証明書を取得。
16筆すべての不動産を一覧表に整理しました。
複数の自治体にまたがる場合でも、漏れのないよう丁寧に確認を実施しました。
2. 戸籍収集と登記申請準備
ご両親の出生から死亡までの戸籍・除籍・改製原戸籍をすべて当事務所で取得。
相続関係説明図を作成し、登記申請に必要な添付書類を整理。
書類の整合性を事前に法務局と確認し、申請後の補正を防止しました。
3. 登記申請の同時進行と進捗管理
土地の数が多いため、管轄法務局ごとに申請を分けながらも、内部で一括管理するチェックリストを作成。
申請状況・受付番号・完了予定日を可視化し、重複・漏れ・遅延が起きないよう管理しました。
4. 登記完了後の不動産管理リスト作成
登記完了後は、全16筆の不動産をまとめた「不動産管理一覧表」を作成。
今後の固定資産税対応や売却・管理にも活用できる資料としてお渡ししました。
結果として、約2か月で16筆すべての相続登記を完了。
登記漏れや法務局からの補正も一切なく、すべての不動産が正確に名義変更されました。
お客様の声
自分一人ではとても把握しきれなかった不動産を丁寧に整理してもらい、安心できました。
遠方の土地も含め、まとめて登記してもらえたのが本当に助かりました。
登記漏れや期限切れの心配がなくなり、義務化にも間に合ってホッとしています。
手続きの流れを分かりやすく説明してもらい、終始安心してお任せできました。
登記後に一覧表をもらえたことで、今後の管理もとても楽になりました。
長年気になっていたことがすっきり解消できて、本当にお願いして良かったです。す。スムーズに解決できて、肩の荷がおりました。」