事例の背景
N.T様は、30年前から別居していたお父様の相続についてご相談に来られました。
お父様がどのような財産を持っていたのかが分からず、固定資産税の通知書を確認してもデータが古く、
「どの土地が実際に名義変更すべきものなのか」「借入や仮登記は残っていないか」が把握できない状態でした。
さらに、不動産は恵庭市と登別市など複数の自治体にまたがり、登記簿上には古い仮登記が残存。
預貯金口座も複数の金融機関に分散しており、相続人の一人である兄弟とも長年連絡を取っていませんでした。
「何から手をつければいいのか分からない」
「兄弟にどう話をすればいいのか不安」
と悩まれていたN.T様は、相続登記・預貯金解約・仮登記処理をすべてまとめて任せられる専門家を探し、当事務所にご相談くださいました。
当事務所からのご提案
当事務所では、まず「相続財産の全体像を正確に把握する」ことを最優先に対応を開始しました。
1. 不動産の調査と仮登記内容の確認
各市町村に固定資産評価証明書を照会し、お父様名義の不動産をすべて洗い出し。
登記簿を確認したところ、数筆に古い仮登記が残っていたため、法務局に原因を照会し、
抹消に必要な書類を整備。相続登記と仮登記抹消を同時進行で進めました。
2. 預貯金の確認と解約サポート
3つの金融機関に対し、残高照会と相続届出の手続きを代表者として実施。
金融機関ごとに異なる書式や添付書類を当事務所で統一管理し、
依頼者が複数の窓口を行き来せずに済むよう代行しました。
3. 疎遠な相続人への連絡・調整
N.T様に代わり、当事務所名で相続手続きに関する案内文を送付。
法的根拠を明示した丁寧な文面で連絡し、全員の同意を円満に得ることができました。
4. 相続登記・仮登記抹消の同時申請
相続関係説明図と戸籍一式を当事務所で整備し、
遺産分割協議書の作成から相続登記・仮登記抹消登記までを一貫して実施。
併行して預貯金の解約手続きも進め、約2か月で全ての手続きを完了させました。
結果として、登記簿上の古い記録が整理され、財産関係が明確な状態で完結。
「どこに何があるか分からない」という不安が解消され、すべての資産が整理された形となりました。
お客様の声
不動産や預金があちこちにあって混乱していましたが、すべて整理してもらえて本当に助かりました。
疎遠だった兄弟への連絡も代わりにしてもらい、スムーズに話が進みました。
古い仮登記の処理まで対応してもらい、登記簿がすっきりして安心しました。
書類の準備や銀行とのやり取りもお任せできたので、手間がほとんどありませんでした。
相続に関することをすべてまとめてお願いできたことで、精神的にも本当に楽になりました。
自分ひとりでは絶対にここまで整理できなかったと思います。ったと思います。スムーズに解決できて、肩の荷がおりました。」