事例の背景
U.T様は、姉が遺した自筆証書遺言の検認手続きを進めるにあたり、家庭裁判所に提出するための法定相続情報一覧図が必要となり、当事務所へご相談くださいました。
相続人は、U.T様(兄)と、すでに亡くなった弟の代襲相続人である甥・姪3名。
構成がやや複雑なため、「このまま自分で戸籍を集めると時間がかかりそう」「間違いがあると裁判所で差し戻されるかもしれない」と不安を抱えていらっしゃいました。
実際、戸籍の改製・転籍が多く、請求先が複数の自治体に分かれていたことから、途中で手続きを断念されたとのことです。
預貯金はご自身で進める予定でしたが、検認に必要な書類だけは専門家に依頼し、確実に整えておきたいというご意向でした。
「書類だけでもプロにお願いしたい」「なるべく早く検認を進めたい」という思いで当事務所にご依頼いただきました。
当事務所からのご提案
今回のポイントは、必要な作業だけを正確かつ最短でサポートすること でした。
1. 複雑な相続関係の整理と戸籍収集
代襲相続が発生しているため、通常よりも戸籍の収集範囲が広く、改製原戸籍や除籍の内容を丁寧に読み解く必要がありました。
当事務所では、複数の自治体へ戸籍請求を行い、家族関係のつながりを確認しながら相続人を正確に確定。
家庭裁判所で差し戻しが起きないよう、漏れのない相続関係説明図を作成しました。
2. 法定相続情報一覧図の精度向上
一覧図は検認手続きで提出するだけでなく、今後の金融機関手続きにも活用できる重要な書類です。
戸籍との整合性を細かくチェックし、記載ミスが起きないよう慎重に作成。
「裁判所から見て分かりやすい構成」を意識して仕上げました。
3. 高齢の依頼者への負担軽減
U.T様はご高齢で、役所への請求や戸籍の読み解きに大きな負担を感じておられました。
そのため、確認は電話と郵送を中心に行い、ご自宅にいながらすべての作業が完結するように配慮しました。
資料のまとめ方、連絡の頻度・内容にも気を配り、安心して手続きを任せていただける体制を整えました。
結果として、検認に必要な書類が短期間で整い、次のステップへスムーズに進むことができました。
お客様の声
戸籍を自分で集めようとしましたが、古い記録が多くて途中で断念しました。
専門家にお願いしたところ、相続関係をすぐに整理していただき、検認手続きも安心して進められました。
短期間で一覧図まで作ってもらえて、とても助かりました。いましたが、先生に相談して本当に良かったです。相続登記が終わっただけでなく、不動産の売却まで一緒に進めてもらえたので、とても安心できました。自分ひとりでは数年かかっても終わらなかったと思います。スムーズに解決できて、肩の荷がおりました。」