事例の背景
S.N様は、お父様の相続手続きを進めるにあたり、相続人に「前妻の子ども」が含まれることを知って大きな不安を抱えていました。長年疎遠で連絡先も分からず、「そもそも連絡をどう取ればいいのか」「手続きが止まってしまうのではないか」という心配が強く、まずそこが大きな悩みの種となっていました。
さらに、相続財産には不動産だけでなく預貯金2つの金融機関が含まれており、それぞれ必要書類や手続きが異なるため、何をどの順番で進めるべきか分からず混乱。ご自身で問い合わせをしようと試みるも、専門用語や説明が難しく、「自分一人でやるのは限界だ」と感じるようになったそうです。
また、相続人は母と子2名という構成ですが、前妻の子を含むため調整が複雑になりやすく、誤った形で手続きを進めてしまうと後々トラブルになることも懸念されていました。
「連絡先も分からない相続人がいる状態で、どうやって遺産分割協議をまとめたらいいのか」「銀行と登記の手続きを両方きちんと終えられるのか」——そうした不安を解消するために、すべてを任せられる専門家を探し、当事務所へご相談いただいたという経緯でした。
■当事務所の対応内容
1. 戸籍・住民票の収集と法定相続人の確定
父の出生から死亡までの戸籍を精査し、前妻の子を含めた相続人を正確に確定。
2. 前妻の子への「手紙サポート」
疎遠で連絡先が不明だったため、住所調査後に公的な手紙で相続手続きへの参加を依頼。
丁寧なやり取りで協議参加の合意を得ることに成功。
3. 遺産分割協議書の作成・署名押印の回収
不動産と預貯金2行を含めた分割内容を文書化。
相続人ごとに郵送で丁寧に説明し、署名押印を円滑に回収。
4. 相続登記申請および預貯金2行の手続きを代行
不動産は依頼者の希望に沿う形で名義変更し、オンライン申請で迅速に対応。
預貯金についても各金融機関ごとに必要書類を揃え、一括進行。
5. 進捗管理と丁寧な報告
前妻の子の反応、書類到着状況、銀行手続き、登記完了まで、こまめに状況を共有し不安をゼロへ。
■結果
- 法定相続人全員の同意が得られ、正式な遺産分割協議が成立。
- 不動産の相続登記と預貯金2行の相続手続きがすべて完了。
- 疎遠な前妻の子との連絡不足によるトラブルを完全回避。
- 相続に必要な書類収集・調整・手続きをすべて代行し、依頼者の精神的負担を大幅に軽減。
- 相続全体をワンストップで整理でき、「もう安心できる」と高い満足をいただいた。
■お客様の声
「前妻の子の所在もわからず、連絡するのも不安でしたが、司法書士さんに手紙での対応をしてもらえて、本当に助かりました。自分だけでは絶対に進められなかったと思います。
預貯金も不動産も含めて一括でお願いできたので、何から手をつけていいのか分からない混乱が一気に解消しました。
話がこじれやすい状況でしたが、中立に進めてもらえたおかげで家族間の気まずさもなく、安心して終えられました。
銀行ごとに書類が違うのも不安でしたが、全部整えてくれてスムーズに完了。
遠方に暮らす相続人がいても、こうして安心して任せられるのだと実感しました。」