事例の背景
父名義の農地について相続登記をしようとしていたところ、突然母も亡くなり、相続関係を一から組み直す必要が生じました。
相続人は子3名で、次男と三男はそれぞれ取得したい農地が決まっており、「この配分を法的にどう表せばよいのか分からない」という悩みがありました。また農地は全部で8筆あり、登記簿を見ても複雑で、どれがどの地番なのか整理するだけでも大きな負担でした。
「農地の筆数が多い」「相続関係が変わった」「時間も手間も足りない」
こうした背景から、確実に登記を進められる専門家を探し、当事務所へご依頼いただきました。
■当事務所の対応内容
1. 戸籍・除籍・住民票の一式収集と相続関係の確定
父・母それぞれの出生から死亡までの戸籍、相続人3名の戸籍を収集し、相続人整理。
法定相続情報一覧図も作成し、手続きの基礎を整えました。
2. 相続関係説明図・遺産分割案の作成
農地8筆の配分案(次男4筆・三男3筆)を分かりやすい資料にまとめ、3名全員の意思確認。
取得しない長男の同意も丁寧に確認しました。
3. 農地の地番ごとの登記計画の整理
農地は筆ごとに地番が異なるため、誤記や混乱を避けるために一覧表を作成。
登記申請書へ正確に反映しました。
4. 遺産分割協議書の作成と署名押印の回収
農地の分配内容を正式な協議書にまとめ、3名全員から署名・押印を郵送で回収。
書類不備が起きないよう細部まで確認しました。
5. 相続登記申請と完了報告
登記申請書を整えて法務局へ提出。
完了後は登記事項証明書を取得して依頼者へ報告し、今後の管理方針についてもアドバイスしました。
■結果・成果
- 農地8筆のうち、次男4筆・三男3筆の名義変更がすべて完了
- 長男含む相続人3名の合意に基づき、後のトラブルを回避
- 筆数が多い農地でも、誤りなくスムーズに登記が受理
- 書類収集・申請作業をすべて当事務所が代行し、依頼者の負担が大幅に軽減
- 名義整理が完了したことで、今後の農地管理や活用の見通しが立った
■お客様の声
「父の相続登記を進めていたら母まで亡くなってしまい、相続の整理に心身ともに疲れ切っていました。農地が複数筆あり、誰がどれを取るのか分けるのも大変で、自分たちだけでは無理でした。」
「司法書士さんにお願いしてからは、戸籍の整理から農地の地番確認、書類作成まで全部やってもらえて本当に助かりました。進捗もこまめに知らせてくれたので、安心して任せられました。」
「兄弟の希望どおりに分配でき、全員が納得して終えられたことに感謝しています。ようやく肩の荷が下りました。」スムーズに解決できて、肩の荷がおりました。」