事例の背景
H.A様は、祖父名義の不動産をきちんと相続したいと考えていましたが、相続人のひとりが祖父の子であり、何十年も連絡を取っていない相手でした。「どうやって意思確認すればいいのか」「協力を得られるのか」という不安が大きく、一歩踏み出せずにいました。
さらに、祖父 → 父 → 自分たちという数次相続で、相続関係が複雑になっており、戸籍の収集方法も相続人の確定方法も分からず、「自分では到底できない」と感じていたそうです。
一方で、相続登記の義務化も始まるため、放置できないという焦りもあり、「疎遠な親族への連絡も含め、すべて任せられる専門家に頼みたい」と当事務所へご相談くださいました。
■当事務所の対応内容
1. 複雑な相続関係の整理と戸籍収集
祖父から亡父への相続、さらにその後の数次相続を丁寧に整理。
祖父の出生から死亡までの戸籍、亡父・母・子の戸籍をすべて揃え、法定相続関係を確定しました。
2. 法定相続情報一覧図・相続関係説明図を作成
複雑になりがちな相続関係を図式化し、申請書類にも使えるよう整理しました。
3. 疎遠な相続人には「手紙サポート」で丁寧な意思確認
個人で連絡を取るのが難しい相手に対し、当事務所名義で説明文と意思確認書を郵送。
文面で協議への参加意思を確認し、スムーズに押印回収へ進めました。
4. 遺産分割協議書の作成と署名押印の調整
相続人4名に必要な説明を行い、メール・電話・郵送を使って押印を回収。
相談者の負担が最大限軽くなるよう進行管理を行いました。
5. 相続登記申請書を作成し法務局へ提出
必要書類を整えて留萌市管轄法務局へ申請。
オンライン申請も活用し、ミスなく迅速に受理されるよう対応しました。
6. 手続きの進捗をこまめに共有し不安を解消
「書類が届いたか」「押印がそろったか」「登記申請したか」など、随時ご報告し安心して進められるようサポートしました。
■結果・成果
- 祖父名義の不動産について、全相続人の合意が整い、名義変更が完了
- 疎遠な相続人からも正式な意思確認と押印を取得でき、トラブルを回避
- 複雑な相続関係でも漏れなく戸籍整理を行い、法務局でスムーズに申請が受理
- 相談者の心理的負担・事務的作業を大幅に軽減
- 相続登記義務化にも対応し、将来のリスクを未然に回避できた
■お客様の声
「親族の中に長年連絡を取っていない人がいて、本当にどうしようかと思っていました。でも、司法書士さんが丁寧な手紙を送ってくれて、相手も安心できたようでスムーズに返事をもらうことができました。」
「相続人の関係が複雑で、自分では絶対に無理でした。必要な書類を全部そろえてもらえて、説明も分かりやすく、本当に助かりました。」
「何度も役所に行かずに済んだのが大きかったです。疎遠の相続人への対応も全部任せられて、進捗も細かく教えていただけたので、不安なく進められました。」