事例の背景
H.M様のお母様は90代で、腰を悪くされてからは外出が難しく、
公証役場へ行くこと自体が大きな負担になっていました。
一方で、
「自分が亡くなった後、子どもたちが相続で揉めることだけは避けたい」
という気持ちが強く、遺言書はきちんと法的に有効な形で残したいと考えておられました。
娘であるH.M様も、
「弟とあとで争いになるのではないか」
「自筆遺言で本当に大丈夫なのか」
という不安を感じており、確実性の高い公正証書遺言を希望。
ただし、外出が難しい現状を踏まえ、
出張対応が可能で、母の体調に配慮しながら進めてくれる専門家を探して、
当事務所へご相談いただきました。
■当事務所の対応内容
1.初回面談はご自宅へ出張対応
お母様の体調を最優先に考え、札幌市清田区のご自宅へ訪問。
遺言を作る目的や、将来への不安、財産の状況を丁寧にヒアリングしました。
2.遺言内容の整理と文案作成
「誰に・何を・どんな想いで残したいのか」を言葉にし、
将来のトラブルを防ぐ視点も踏まえて、法的に有効な遺言文案を作成。
3.必要書類の整理・代理取得サポート
戸籍・住民票・財産資料などを整理し、
お母様が動かなくて済むよう、取得や準備を全面的にサポート。
4.公証役場との調整・出張手配
公証人と事前に打ち合わせを行い、
出張による公正証書遺言作成が可能な日程・体制を整えました。
5.当日の立会いと完成までのサポート
当日は文案の読み合わせ、意思確認、署名押印まで丁寧に立会い。
不安なく、公正証書遺言を完成させました。
■結果・成果
・外出せずに、ご自宅で公正証書遺言を無事に完成
・お母様の意思が法的に確実な形で残された
・将来の兄弟間トラブルを防ぐ内容を明確に反映
・書類準備や公証役場対応の負担を最小限に軽減
・相談者・ご家族ともに大きな安心感を得られた
■お客様の声
母は外出が本当に難しい状態だったので、
「遺言は作れないかもしれない」と思っていました。
でも自宅まで来て対応してもらえて、
母の体調を気遣いながら進めてくれたので、とても安心できました。
何より、弟と揉めないようにしたいという母の想いが、きちんと形になったのが一番よかったです。
最初から最後まで丁寧で、心からお願いしてよかったと思っています。