事例の背景
お母様のご逝去後、自宅で自筆証書遺言が見つかり、内容を確認したところ、
「不動産と預貯金は子ども5人で平等に分ける」
という意思が明確に記されていました。
相談者としては、その遺言を尊重し、きちんと形にしたいという思いがありましたが、
- 自筆証書遺言はすぐに使えず、検認が必要なこと
- 相続人の中に感情的になりやすい方がいること
- 銀行が3行に分かれていること
などから、「自分一人では対応しきれない」と感じ、専門家への依頼を決められました。
■当事務所の対応内容
1.自筆証書遺言の検認手続きサポート
家庭裁判所への検認申立てに必要な書類を整理し、申立書の作成・提出まで対応。
検認の流れや意味についても、事前に分かりやすくご説明しました。
2.戸籍収集・相続関係の整理
被相続人および相続人5名分の戸籍をすべて収集・確認し、
相続関係説明図・法定相続情報一覧図を作成。
3.遺言内容の丁寧な説明と合意形成サポート
相続人全員に対し、
「遺言の内容」「法的効力」「5等分になる理由」を中立的な立場で説明。
気難しい相続人にも、図や書面を用いて丁寧に説明し、誤解や不満が生じないよう配慮しました。
4.不動産の相続登記(5等分)
遺言内容に沿った形で登記申請書類を作成し、法務局へ申請。
共有持分が正確に反映されるよう、細部まで確認しました。
5.預貯金3行分の相続手続き
各金融機関ごとに必要書類を整理し、署名・押印の段取りを調整。
相続人全員の手続きが滞りなく進むよう管理しました。
6.進捗のこまめな共有
「いま何が終わって、次に何をするのか」が常に分かるよう、随時ご報告。
■結果・成果
- 自筆証書遺言の検認が無事に完了
- 不動産の相続登記が5等分で正確に完了
- 預貯金3行分も、遺言どおり平等に分配
- 気難しい相続人との間でも大きなトラブルなく手続き完了
- 相談者の精神的・実務的負担を大幅に軽減
■お客様の声
「母の遺言書を見つけたものの、検認や銀行の手続き、相続人同士のことを考えると不安でいっぱいでした。
特に、相続人の中に気難しい人がいたので、話がこじれないか心配だったのですが、司法書士さんが中立の立場で丁寧に説明してくれたおかげで、皆が納得して進めることができました。
母の思いどおりに、不動産も預貯金もきちんと分けられて、本当にほっとしています。」