事例の背景
S.S様は、長年連れ添った奥様を亡くされ、深い悲しみの中で相続手続きに向き合うことになりました。
奥様は生前から「自分の財産はすべて夫に残したい」という意思を持っておられましたが、遺言書の準備までは間に合わなかった状況でした。
相続人にはお子様が3名いましたが、そのうち1名は昔から感情の起伏が激しく、暴力的な言動もあったため、依頼者様は強い不安を抱えていました。
「相続の話をきっかけに、また何か起きるのではないか」「自分一人では対応できない」という思いがあったといいます。
さらに、ご自身もがんを患っており、体力的にも精神的にも余裕がない中で、複数の金融機関や不動産の手続きを進めることは現実的ではありませんでした。
奥様の遺志を尊重しつつ、これ以上家族関係が悪化しない形で相続を終えたいと考え、専門家に相談する決断をされました。
当事務所からのご提案
今回のケースでは、依頼者様の安全と心身の負担軽減を最優先にしつつ、被相続人の意思を実現することが重要でした。
当事務所では、次の5点を軸にサポートを行いました。
1. 相続関係とリスクの整理
まず、相続人構成を整理し、法定相続の原則と今回の希望との違いを丁寧に説明。
特に、家族関係上のリスクについても整理し、慎重な進行が必要であることを共有しました。
2. すべての財産を夫へ承継する方針の明確化
被相続人の生前の意思と、依頼者様の希望を確認し、
不動産・預貯金を含むすべての財産を夫が引き継ぐ方針を明確にしました。
3. 子どもとの直接対峙を避ける進行設計
依頼者様が子どもと直接やり取りをする場面を極力避け、
当事務所が窓口となって説明・調整を行う体制を構築しました。
4. 相続登記と預貯金3行の同時進行
不動産の相続登記と、預貯金3行の解約・名義変更について、
必要書類を一括で整理し、手戻りが起きないよう進行管理を実施しました。
5. 依頼者の体調に配慮した一括・代行対応
外出や複雑な説明が負担にならないよう、可能な限り手続きを代行。
進捗も簡潔かつ分かりやすく共有し、安心して任せていただける体制を整えました。
お客様の声
「正直、相続の話をすること自体が怖く、どうしていいか分からない状態でした。
体調のこともあり、これ以上の負担は避けたいという思いが強かったです。
すべてを整理して進めてもらい、子どもと直接やり取りをせずに済んだことが、本当に助かりました。
妻の思いもきちんと形にしてもらえたと感じています。
一人ではとても乗り越えられなかったと思います。お願いして本当に良かったです。」思います。