事例の背景
I.H様には配偶者も子もおらず、相続人は兄弟姉妹となる見込みでした。
人数は合計10名。中には長年疎遠になっている方もおり、「自分が亡くなった後、全員で話し合いをするのは大変だろう」と感じていらっしゃいました。
一方で、日頃から支え合ってきた兄弟姉妹2名には、きちんと財産を残したいという強い思いがありました。
「自分の意思をはっきりさせておきたい」と考え、自筆証書遺言の作成を検討されました。
しかし、兄弟姉妹が多い場合の書き方や、将来のトラブルを防ぐ方法が分からず、専門家へ相談することにされました。
当事務所からのご提案
今回のケースでは、“10名の法定相続人がいる中で、2名へ承継させる意思を明確かつ争いにくい形で残すこと”が重要でした。
当事務所では、次の5点を軸に設計を行いました。
1. 推定相続人の範囲確認
戸籍を基に、兄弟姉妹の人数と相続順位を確認。
遺言がない場合の分割構造を具体的に説明しました。
2. 財産の特定方法の整理
不動産や預貯金の表示を正確に記載できるよう整備。
曖昧な表現を排除しました。
3. 受遺者指定の明確化
財産を承継させる2名を明確に特定し、
割合や承継内容が解釈の余地なく伝わる文言へ修正しました。
4. 予備的条項の提案
万一、受遺者のいずれかが先に亡くなった場合などに備え、
代替条項を設計しました。
5. 付言事項の活用
なぜ2名へ承継させたいのかという理由を穏やかな表現で残すことで、
感情的対立を抑える工夫を提案しました。
お客様の声
「兄弟姉妹が多いので、自分が亡くなった後に揉めるのではないかと心配でした。
2人に残したい気持ちは決まっていましたが、どう書けばいいのか分かりませんでした。
丁寧に内容を整理していただき、安心して遺言を書くことができました。
自分の思いをきちんと形にできたことで、気持ちが落ち着きました。
相談して本当に良かったです。ありがとうございました。」