事例の背景
札幌市中央区にお住まいのM様は、独身だった叔父様の急逝後、遺品整理の中で見慣れない古い戸籍謄本を見つけ、凍りつきました。そこには、親族の誰も知らなかった「前妻との間の子」の存在が記されていたのです。
叔父様が遺した札幌市内のマンションを売却して葬儀費用等に充てるつもりでしたが、相続人全員の合意がなければ名義変更も売却もできません。M様は勇気を出して相手方の住所を調べ、手紙を送ろうとしましたが、「いきなりお金の話をしたら怒られるのではないか」「拒絶されたら一生手続きが止まってしまう」という恐怖で、ペンが全く進まなくなってしまいました。
数週間、白紙の手紙を前に悩み続け、仕事も手につかない状態に。「このままでは叔父の供養もできない」と焦りが頂点に達し、法律と対話のプロに相談しようと決意されました。
当事務所からのご提案
M様の「相手を傷つけたくない、でも手続きは進めたい」という切実な思いを形にするため、以下のプランを提示しました。
① 「感情のハードル」を下げる最初の手紙
最初のコンタクトは、当事務所が「職務」として行いました。親族からいきなり連絡が来ると警戒されますが、専門家から「相続手続きの発生に伴う確認」として連絡することで、相手方の心理的な抵抗を最小限に抑えました。
② 権利の押し付けではなく「情報の開示」
相手方に対し、叔父様の財産目録と、現在のマンションの評価額、そして手続きに必要な書類をすべてオープンに提示しました。「隠し事がない」という姿勢を見せることで、信頼関係をゼロから構築。お相手も最初は驚かれていましたが、誠実な対応に次第に心を開いてくださいました。
③ 納得感のある「ハンコ代(解決金)」の提案
相手方には長年交流がなかった背景があるため、不動産を継ぐことよりも、手間をかけずに一定の現金を受け取る方がメリットが大きい場合があります。法定相続分をベースにしつつ、M様がこれまで負担した管理費等を加味した「納得感のある着地点」を計算し、遺産分割協議書案として提示しました。
専門家は単に書類を作るだけではありません。今回のような「会ったこともない親族」との間に入り、お互いが嫌な思いをせずにハンコを押せる「理由」を論理的に作ることが最大の役割です。
お客様の声
自分一人で悩んでいた時間が本当にもったいなかったです。先生に間に入っていただいたおかげで、相手の方からも「丁寧な説明をありがとう」と言っていただける、最高の形で手続きが終わりました。
もし自分で連絡していたら、言葉選びを間違えて、今頃裁判所のお世話になっていたかもしれません。顔も見えない相続人とやり取りをするストレスから解放していただき、本当に感謝しています。札幌で複雑な家系図に頭を抱えている方は、まずは先生に相談してほしいです。