事例の背景
「いつかは整理しなければ」と思いつつ、仕事の忙しさを理由に10年近く放置してしまったご実家の名義変更。K様が重い腰を上げたきっかけは、近隣の方から「空き家になっている実家の塀が壊れかけている」と連絡を受けたことでした。
慌てて書類を揃えようとしましたが、当別町特有の広大な敷地には「宅地」だけでなく「農地」が混在しており、法務局で「農業委員会の許可や届出が必要になる可能性がある」と言われ、目の前が真っ暗になったそうです。何から手をつければいいのか分からず、平日に何度も役場へ足を運ぶ限界を感じ、プロの門を叩かれました。
当事務所からのご提案
当別町の土地相続において、最も注意すべきは「農地」の扱いと「境界」の意識です。
①農地法届出の迅速な対応
農地を相続する場合、通常の登記申請とは別に農業委員会への届出が必要です。これを知らずに放置すると、将来の売却や転用が困難になります。当事務所では、登記と並行して速やかに届出書類を作成し、行政手続きの漏れをゼロにしました。
②数次相続を考慮した戸籍の徹底調査
K様のお父様だけでなく、数十年前に亡くなったお祖父様名義のままの土地が一部混じっていることが判明しました。これはいわゆる「数次相続」の状態です。当事務所の職権で明治・大正時代まで遡る戸籍を収集し、全ての権利関係を一本の家系図にまとめ、混乱を解消しました。
③管理責任を明確にする分割案の提示
農業を営まない他の兄弟との間で、将来の維持費や管理責任(固定資産税や除雪、建物の修繕)をどう分担するかは火種になりやすいポイントです。当事務所は、単なる名義変更だけでなく、「誰が管理責任を負うか」を明記した遺産分割協議書を提案し、親族間の合意形成をサポートしました。
お客様の声
農地が絡むとこんなに大変だとは思いませんでした。自分だけでやっていたら、きっと途中で投げ出していたと思います。先生が農業委員会への手続きも一括で引き受けてくださったおかげで、私は印鑑を用意するだけで済みました。これでようやく、実家の今後について兄弟と前向きな話ができます。本当にありがとうございました。