事例の背景
札幌に住むK様のもとに、三笠市役所から固定資産税の通知書が届きました。そこには、亡くなったお父様名義の「山林」や「原野」の文字が。K様は三笠に山を持っていることすら知らず、現地に行ってみても草木が鬱蒼と茂り、どこからどこまでが自分の土地なのか全く分かりませんでした。
ネットで調べると「山林の土砂崩れで近隣に被害が出たら所有者の責任になる」という記事を見つけ、K様は震え上がりました。売ろうにも買い手が見つからず、管理だけが重くのしかかる。「こんな負債を子供に残したくない」という一心で、寄付や放棄の方法を自分で探しましたが、どれもハードルが高く、途方に暮れてしまいました。このまま放置すれば、いつか取り返しのつかないトラブルが起きる。その焦燥感から、法的な解決策を求めてプロに相談しようと考えるようになりました。
当事務所からのご提案
① 「名寄帳」と「公図」による所在の完全特定
まずは三笠市役所で名寄帳を取得し、全ての土地をリストアップしました。その上で公図や航空写真を照らし合わせ、K様が所有する土地の正確な場所と現況を可視化。正体不明の土地を「見える化」することで、漠然とした不安を解消しました。
② 「相続登記」と「管理責任」のバランスを考えたアドバイス
全ての土地を無理に売却しようとするのではなく、まずは相続登記を正しく行い、将来の「相続土地国庫帰属制度」の利用可能性を検討。制度の要件に適合するかどうかを精査し、将来的に国に返せる可能性を残した形での名義変更プランを提案しました。
③ 地元の森林組合や専門業者との橋渡し
山林の管理をどうすべきか、地元の森林組合への相談方法や、境界確認の進め方を具体的にアドバイスしました。司法書士の枠を超え、K様が「これから何をすべきか」を迷わないよう、実務的な出口戦略をセットで提示しました。
お客様の声
どこにあるかも分からない山のことで、毎日が不安でいっぱいでした。先生が地図を作って、一つひとつ丁寧に説明してくださったおかげで、ようやく現状が把握できました。国に返すという選択肢も教えてもらい、将来への希望が見えました。三笠の山林問題は一人で悩んでも解決しませんね。プロに頼って本当に正解でした。