事例の背景
小樽の坂の上に立つ、思い出深い実家。両親が亡くなり、M様は家を売却して管理の負担から逃れたいと考えていました。幸い、レトロな雰囲気を気に入った買主様が見つかりましたが、契約直前に衝撃の事実が発覚します。接している道の一部が「私道」であり、その名義が100年近く前の数名の近隣住人のままになっていたのです。
このままでは買主様が住宅ローンを組めず、売却話は白紙寸前。M様は自分で古い登記簿を読み解こうとしましたが、名字しか分からない明治生まれの方々の行方を追うのは、まるで砂漠で針を探すような作業でした。「せっかくの買い手がいなくなってしまう」「このまま一生、売れない負債を抱え続けるのか」という焦燥感。小樽の冬の厳しさを知っているからこそ、空き家の除雪や維持管理の限界を感じ、プロに相談しようと考えるようになりました。
当事務所からのご提案
① 「明治・大正期の共有者」に対する執念の所在調査
100年前の共有者たちの相続人を、職権を駆使して徹底的に調査しました。戸籍を辿り、全国に散らばった数十名の相続人を特定。専門的な知見で「誰が今の権利者か」を確定させ、パズルのような複雑な権利図を完成させました。
② 買主様が安心できる「通行・掘削承諾」の取り付け
登記上の名義変更と並行し、私道の利用に関する承諾を関係者から取り付けるスキームを提案しました。将来のトラブルを防ぐため、口約束ではなく「法的に有効な承諾書」を作成。専門家が間に入って説明することで、親族間や近隣住民との合意形成を円滑に進めました。
③ 決済期限に間に合わせる「登記と交渉」の同時並行
売却の決済期限に間に合わせるため、膨大な書類回収と登記申請を最短スケジュールで管理しました。小樽の古い権利関係を熟知した当事務所ならではの判断で、無駄な手続きを省きつつ、法的な安全性を100%確保するロードマップを完遂しました。
お客様の声
道の名義が100年前のままだと聞いた時は、もうこの家は一生売れないと絶望しました。でも先生が『小樽にはよくある話です。一つずつ解きましょう』と言ってくださり、どれほど救われたか分かりません。全国の相続人から書類を集めてくれた先生の行動力には本当に驚きました。おかげさまで無事に売却でき、坂道の雪かきの心配から解放されて、今は心からホッとしています。