事例の背景
小樽の実家で一人暮らしをしていた母が他界。S様は、自分と弟で半分ずつ分ければいいと考えていました。ところが、その弟は数年前に他界しており、法律上は弟の子供たち(S様にとっては甥や姪)が代わりに相続人になる「代襲相続」が発生していました。
その甥たちとは、弟が亡くなって以来、10年以上も音信不通。顔もろくに覚えていません。自分で連絡を取ろうとしましたが、いきなり電話をして「おばあちゃんの遺産があるから判子をくれ」と言うのは、まるで金の亡者のようで気が引け、結局、一歩も踏み出せませんでした。ネットで調べると「代襲相続人は自分の権利を主張しやすい」という記事ばかりが目に付き、S様は「実家を売ったお金で母の葬儀費用もまかないたいのに、もし揉めたら……」と、毎日胃が痛くなるようなストレスを感じ、プロに相談しようと考えるようになりました。
当事務所からのご提案
① 疎遠な「代襲相続人」への誠実なアプローチ
甥や姪の方々に対し、当事務所から丁寧な手紙を送りました。これまでの経緯と、今回の相続が小樽の実家を適切に管理・整理するためのものであることを論理的に説明。親族が直接言うと角が立つ話も、専門家が事務的に、かつ礼儀正しく伝えることで、相手方の協力を得やすくしました。
② 法定相続分に基づく公平な分割案の提示
「実家を残したい」というS様の希望と、甥たちの「正当な権利」を両立させるため、不動産をS様が相続し、甥たちには法定相続分に見合う現金を支払う「代償分割」を提案しました。鑑定評価に基づいた客観的な数字を示すことで、甥たちにも納得感を持って合意してもらいました。
③ 相続税申告まで見据えたワンストップ支援
小樽の土地評価は複雑ですが、提携する税理士と連携し、相続税がかかるかどうかの判断も含めてトータルサポート。登記が終わった後も、S様が税務面で不安を残さないよう、全ての事務手続きを一気通貫で完結させるロードマップを実行しました。
お客様の声
10年以上も会っていない甥たちと、どう接すればいいのか分からず震えていました。先生が間に入ってくれた途端、あんなに怖かった手続きが事務的に、淡々と進んでいったのには感動しました。最後には甥からも『教えてくれてありがとう』と言ってもらえ、長年のしこりが解けた気がします。小樽の実家を、法的な一点の曇りもなく自分の名義にできて、本当に感謝しています。