事例の背景
離婚を決意したH様を最も悩ませたのは、当別町に建てたばかりのマイホームのことでした。子供の転校は避けたい、でも家のローンは夫名義。元夫は「名義を変えるなら勝手にしろ、ただしローンは払わない」と突き放し、H様は途方に暮れました。
ネットで調べると「ローン中の名義変更は難しい」という書き込みばかり。自分で銀行に電話してみたものの、担当者の事務的な対応に圧倒され、何をどう説明すればいいのか分からず電話を切ってしまいました。「住む場所を失うかもしれない」という恐怖で、パート中も手が震えるほどでした。法的な知識がない自分が交渉しても、元夫にも銀行にも相手にされない。子供との平穏な暮らしを守るためには、プロの力を借りるしかないと意を決して当事務所を訪ねられました。
当事務所からのご提案
H様と、これから育ちゆくお子様の生活を守るため、法務と実務の両面から緻密なプランを立てました。
① 銀行交渉を有利に進めるための「借り換え」サポート
夫名義のローンがある状態での名義変更は、銀行の承諾が必要です。当職が仲介し、H様単独での借り換えが可能か、あるいは親族の援助を含めたスキームが組めるかを精査。金融機関との交渉材料を整理し、名義変更が認められるための法的構成をアドバイスしました。
② 将来のトラブルを封じ込める「離婚給付公正証書」の作成
「口約束」が最も危険です。家の名義変更だけでなく、養育費や慰謝料、将来の修繕費の負担についても詳細に詰め、強制執行力のある公正証書を作成することを提案しました。元夫に対しても「これが双方にとって最もリスクが低い解決策である」ことを、法律の専門家として淡々と、かつ説得力を持って提示しました。
③ 登記申請の確実な実行とアフターフォロー
離婚届提出後、速やかに登記申請を行えるよう準備を徹底しました。少しでもタイミングが遅れると、元夫の気が変わったり、別の債権者に差し押さえられたりするリスクがあるからです。「いつ、誰が、何をすべきか」を秒単位の精度でスケジューリングし、確実にH様名義への書き換えを完了させました。
お客様の声
司法書士さんに相談するまでは、毎日が不安で、夜中に何度も目が覚めていました。でも、先生が『大丈夫、やり方はあります』と言ってくださった瞬間に、やっと息ができた気がします。銀行とのやり取りも、自分一人では絶対に無理でした。おかげさまで、子供も転校せずに、今の家で新しい生活をスタートできています。あの時、勇気を出して相談に行って本当に良かったです。