事例の背景
東京で暮らすT様にとって、栗山町の実家は遠く、管理が大きな負担でした。数年前に両親が他界し、空き家となった実家の庭は草が伸び放題。近隣の方から「雪で塀が壊れそうだ」と連絡が来るたびに、飛行機を予約して駆けつける生活に限界を感じていました。
ようやく栗山町の「空き家バンク」に登録して手放す決心をしましたが、窓口で「まずは亡くなったお父様の名義を変えないと受け付けられません」と告げられ、凍りつきました。兄弟は3人。一人は海外、もう一人は高齢で入院中。自分一人で書類を揃えて、兄弟たちの判子をもらいに回るのは体力的に不可能です。もし冬が来て屋根が潰れたら、多額の賠償責任を負うことになる。そんな焦りがピークに達し、一刻も早く、かつ正確に手続きを完了させるため、プロに相談しようと考えるようになりました。
当事務所からのご提案
① 「持ち回り遺産分割協議書」による郵送手続きの最適化
一堂に会することが困難な相続人の方々のために、郵送で署名・捺印を完結させる「持ち回り方式」を提案しました。各相続人に対し、当事務所が個別に電話でフォローを行い、書類の書き漏らしや返送の遅延を徹底的に防ぐ体制を敷きました。
② 海外居住者の「署名証明書」取得のアドバイス
海外に住むご兄弟については、日本の印鑑証明書が取れません。現地の領事館で取得すべき「署名証明書」や、必要な添付書類について具体的に指示を行い、不慣れな海外からの手続きでも一発で受理されるよう緻密にナビゲートしました。
③ 空き家バンク担当部署との情報共有
名義変更の進捗状況を、町の担当部署や仲介予定の不動産業者に適宜共有しました。登記完了後、即座にバンクへの登録と内覧が開始できるよう、事務手続きの隙間を埋める連携を行いました。
お客様の声
栗山から遠く離れた東京に住みながら、これほどスムーズに手続きが進むとは思っていませんでした。海外の弟や入院中の兄への対応も、先生がプロとして優しく、かつ的確にリードしてくれたおかげで、親族間のわだかまりも一切なく完了できました。おかげさまで、雪が降る前に家を手放す目処が立ち、やっと枕を高くして眠れます。本当に感謝しています。