事例の背景
恵庭市恵み野の閑静な住宅街。S様は、お母様が亡くなった後のご実家で、深い喪失感と怒りの間にいました。お父様が亡くなってから10年、S様は仕事をセーブしながらお母様の介護を一手に引き受けてきました。しかし、葬儀が終わった直後、東京に住むお兄様から「実家を売って、半分ずつ分けよう。それが法律だから」という無機質なメールが届きました。
S様は、お母様との思い出が詰まったこの家を、自分が住み続ける形で守りたいと考えていました。しかし、お兄様を説得しようと電話をすれば「介護は好きでやってたんだろ」「親の年金で暮らしていたくせに」と心ない言葉を投げつけられ、夜も眠れず体重が落ちるほどの精神状態に。
自分でネットを調べ「寄与分」という言葉を見つけましたが、具体的にどう主張すればいいのか分からず、家族がバラバラになっていく恐怖に耐えかね、プロに相談しようと考えるようになりました。
当事務所からのご提案
① 介護負担を「見える化」する特別受益・寄与分の整理
S様がお母様の介護のためにどれだけの時間を費やし、どれだけの経済的貢献をしてきたかを客観的にリスト化しました。介護保険サービスの利用状況や、S様が負担していた生活費の領収書などを整理。これをお兄様に対し「権利の主張」としてではなく、「お母様の生活がいかにS様に支えられていたか」という事実報告として提示しました。
② 不動産鑑定士による「現実的な査定」と代償金の調整
恵み野の不動産は人気がありますが、建物が古ければ市場価値は下がります。高値での売却を夢見るお兄様に対し、プロの視点から現実的な売却予想価格を提示。その上で、S様が家を引き継ぐ代わりに、お兄様に支払うべき「代償金」の額を、S様の支払能力の範囲内で、かつお兄様も「これなら納得できる」という絶妙なラインで算出しました。
③ 感情的な橋渡しと「未来の合意」
お兄様には私から直接連絡を取り、S様がお母様を最後まで看取ったことへの敬意を、私からもお伝えしました。その上で、もし今この家を無理に売れば、手元に残る金額以上に「家族の絆」を失う損失が大きいことを専門家の立場で助言。お兄様に「Sに譲る」という決断を促すための環境を整えました。
お客様の声
先生が私の10年間の苦労を「数字」と「言葉」にしてくれたことで、兄もようやく私の思いを理解してくれました。
自分一人で兄と対峙していた時は、怒りで涙が出てばかりでしたが、先生が論理的に、かつ温かく説明してくださったおかげで、今の生活を守ることができました。
恵庭で相続に悩む方は、感情がこじれる前に先生を頼ってください。