事例の背景
千葉県にお住まいのH様は、恵庭市柏木町にあるご実家の管理を先延ばしにしてきました。お父様が亡くなってから3年。遠方に住む兄弟たちとも「また今度集まった時に話そう」と言い合っているうちに、北海道の厳しい冬は実家を容赦なく傷めていました。
近隣の方からの連絡を受け、H様は慌てて恵庭に飛びましたが、そこで目にしたのは、雪の重みで歪んだ物置と、お隣との境界ギリギリまでせり出した巨大な雪の塊でした。もしこれでお隣に怪我をさせたり、建物を壊したりしたら、莫大な損害賠償を請求される。その責任は相続人全員にある。
「もう思い出に浸っている場合ではない」と痛感したH様ですが、名義変更すら済んでいない状態で、どうやって売却を進めればいいのか、兄弟間の同意をどう取ればいいのか、遠く離れた千葉からどう管理すればいいのか。一人ではプロに相談するしかないと考えるようになりました。
当事務所からのご提案
① 「換価分割」による売却同意の獲得
兄弟3人がバラバラの場所に住んでいるため、家を誰か一人が継ぐのは不公平です。そこで、「登記は便宜上一人にするが、売却代金から諸経費(除雪費、修繕費、登記費用)を引いた残りを3人で分ける」という換価分割を提案。これにより、誰にも不公平な金銭負担が発生しない仕組みを作りました。
② 地元業者と連携した「解体・売却」のトータルサポート
柏木町エリアに強い解体業者と不動産業者を当事務所から紹介。建物の状態が限界だったため、更地にして売却するプランを提示しました。解体費用の見積もりも事前に入手し、売却代金から「後払い」できるような交渉を行い、H様たちの持ち出しを最小限に抑えました。
③ 遺産分割協議書への「管理責任の明文化」
売却が完了するまでの間の除雪費用や固定資産税を誰が立て替え、最後にどう清算するかを協議書に細かく明記しました。これにより、遠方の兄弟たちが「自分が知らないところでお金が使われている」という不信感を持たないよう徹底しました。
お客様の声
遠方に住んでいるというだけで、北海道の空き家管理はこれほどまでにリスクがあるのだと思い知らされました。先生が迅速に動き、兄弟への説明もすべて引き受けてくださったおかげで、無事に更地にして売却することができました。お隣さんへの謝罪も含め、先生のアドバイスがなければ解決しなかったと思います。本当に助かりました。