事例の背景
美唄市東明周辺で暮らしてきたS様。お父様の相続を機に、所有する山林を確認したところ、明治生まれの曽祖父の名義のままになっている土地が見つかりました。慌てて戸籍を辿ると、法定相続人は今や全国に30名以上。中には「ハスカップの産地なら、土地が売れるはずだ」と、無理な金銭要求をしてくる遠い親戚も現れました。
実際には、その土地は木が生い茂った急斜面で、売却どころか管理するだけでも多額の費用がかかる「負動産」でした。S様はご自身で親戚に手紙を書きましたが、相手からは「騙しているのではないか」と疑われ、事態はさらに悪化。このままでは自分が死んだ後、子どもたちがさらに複雑なトラブルに巻き込まれてしまう。
「自分の代で、美唄のこの土地にけじめをつけたい」。ご先祖様への思いと、子世代への責任感に突き動かされたS様は、困難な相続人調査と交渉を完遂できる専門家を探し始めました。
当事務所からのご提案
まずは、30名を超える相続人の「全貌」を、プロの調査力で完全に明らかにしました。
① 職権による「広域戸籍調査」と家系図の完全復元
明治期から現代までの戸籍をすべて収集し、連絡先を特定。その上で、当事務所から全相続人に対し、「放置すれば罰則の対象になり、次世代に迷惑がかかること」を丁寧に、かつ厳格に通知しました。
次に、土地の「本当の姿」を写真と資料で共有しました。
② 現地調査報告書に基づく「資産価値」の適正評価
該当する山林がいかに活用の難しい土地であるかを、航空写真や現地写真を用いて解説。遠方の相続人が抱く「もしかしたら高く売れるかも」という幻想を打ち消し、名義を集約することの合理性を説得しました。
最後に、法的リスクをゼロにするための最終合意を形成しました。
③ 「管理責任の移転」を主軸とした遺産分割協議書の作成
S様が土地を引き受ける代わりに、他の相続人が将来の納税義務や管理責任から一切免れることを明文化。この「責任の買い取り」という論点で、金銭要求をしていた親戚からも納得の署名捺印を取り付けました。
お客様の声
30人もの親戚をどうやってまとめるのか、気が遠くなる思いでした。先生が一人一人に誠実に、粘り強く説明してくれたおかげで、ついに曽祖父からの土地を整理することができました。長年の宿題が終わったような、晴れ晴れとした気持ちです。子どもたちに「あとはよろしく」と安心して言えるようになったのは、先生のおかげです。